長野市茶臼山動物園のアルパカベビーに会いに行ってきました

こんにちは、群れなす、アルパカ編集室です。今年2021年1月17日、茶臼山動物園に１頭の女の子アルパカが産まれました。かわいいベビーアルパカに会いに行ってきましたのでその様子をお届けします。飼育員さんからお母さんアルパカの出産の様子についても伺いました。

応募総数２１５５名
公募で名前が「スフレ」ちゃんに決定！

長野市茶臼山動物園にはアルパカの親子がいます。お父さんはパール(北海道出身・7歳)、お母さんはミルフィー(アメリカ出身・9歳）、その子供ダイヤくん（2歳）。そして今回妹として「スフレ」ちゃんが誕生しました。
名前は動物園を訪れた方が応募用紙に考えた名前を記入するかたちで公募しました。編集室が訪れた時にはまだ名前を募集中でしたので、気合いを入れて名前を考えてみたのですが今回は採用ならずで残念。応募総数２１５５名の中から選ばれた名前は「スフレ」ちゃん。ミルフィーとお菓子つながりで、お兄ちゃんであるダイヤくんと同じ文字数ということで選んだのだそうです。スフレのようにふわふわなベビーにぴったりのかわいい名前ですね。

お母さんアルパカ ミルフィーの出産時について

ミルフィーは2020年2~3月にパートナーであるパールとお見合い(ブリーディング)をさせ、ミルフィーの体重を月１回チェックして、体重の増え方を記録していきました。他のアルパカのいる施設ではエコーを使ったりしているのですがこちらではエコーを使わず、お見合いの日から妊娠しているものと見越してミルフィーの管理をしていったのだそうです。7月頃からミルフィーの負担を少なく初乳を絞って取れるように、大好きなペレットをあげながらお乳を絞るトレーニングを開始。そうしているうちに、乳房全体が少しぷっくり膨らんできました。その様子や体重が順調に増えていることなどを踏まえ、ミルフィーが妊娠していて体が出産の準備をしていると判断していったのだそうです。
あちこちのアルパカのいる施設さんを巡ってお話を聞いていると、飼育方法が本当にさまざまだということに気付かされます。日本にアルパカが来てまだ20年ほど。みなさん試行錯誤で育てているということがわかります。
ミルフィーが妊娠して、大変だったことは何ですか？と飼育員の安田さんに訪ねてみました。それはミルフィーが好き嫌いがあってグルメだということだそうです。お父さんのパールやダイヤくんは好き嫌い無しに何でも食べるアルパカですが、ミルフィーは主食の草（チモシー）のうち、国産のものは嫌いでアメリカ産のものを好んで食べるそうです。やはりアメリカの血が流れているから祖国の草が美味しく感じるんでしょうか？しっかり食べて欲しいので好き嫌いが大変困ったそうです。
出産当日の夕方、動物園が16時に閉園してからミルフィーがソワソワしはじめました。食いしん坊で必ず食べる好物のあお草を全く食べません。トイレも少量で何度も忙しなくしたりする様子に（これは陣痛だな）と分かったそうです。立ったり座ったり、飼育員さんに「しんどいんだけどー！」という顔で訴えてきたり。そしてミルフィーは無事にスフレちゃんを産むことができました。
アルパカは産まれてから３０分〜１時間の間に立ち上がっておっぱいを飲みはじめます。お兄ちゃんであるダイヤくんの時は早産だったこともあり立ち上がることができず、おっぱいも飲めませんでした。スフレちゃんは産まれて３０分ほどでしっかり立ち上がり、飼育員さんがおっぱいに顔を誘導するとしっかり飲みはじめました。
元気いっぱいで順調に体重も増えています。2月末ごろから一般公開も始まり、園内の子供動物園ではミルフィーのそばを離れない甘えん坊なスフレちゃんの様子を見ることができます。

お父さんのパール、お兄ちゃんのダイヤくんは子供動物園のそばにあるふれあい広場にいますので、ぜひ茶臼山のアルパカファミリーに会いに行ってくださいね。

2021年4月11日(日）にスフレちゃん命名式を開催！

4月10日(土）11日（日）は茶臼山動物園の「春の動物園の日」が開催されます。11日のみですが、スフレちゃんの命名式セレモニーが行われます。そのほかさまざまな動物にまつわるイベントが開催されます。編集室は１昨年前の秋の動物園の日に伺ったのですが、飼育員さんならではの視点や魅せ方で展示や解説をしてくださるのでとっても楽しかったです。1日たっぷり動物園を満喫してくださいね。