ベルモールアルパカ広場（栃木県）のアルパカベビー「ニットちゃん」に会いにいってきました

アルパカがいる場所といえば、思い浮かべるのは高原？動物園？
なんと街のなかのショッピングモールにアルパカがいるんです。
栃木県宇都宮市にあるショッピングモール「ベルモール」。ここにアルパカが５頭暮らしています。今回編集室は、今年2021年2月10日に生まれた女の子アルパカ「ニット」ちゃんに会いに行ってきました。赤ちゃんに会いに行くシリーズが自然と連載の様に始まっていますね。ベビーのかわいさに皆様癒されてください！

人工保育のニットちゃん

ニットちゃんが産まれた時はなかなか大変でした…と飼育スタッフの大峯さん。
お母さんアルパカの「紅葉（もみじ）」は福島県郡山市のんびりアルパカ牧場からお嫁さんとしてやってきました。性格はとってもおてんばで食欲旺盛な強気レディ。
今回初産で、陣痛が微弱でニットちゃんはなかなか顔を出してきませんでした。このままでは母体も赤ちゃんも危ないとすぐ判断し、飼育スタッフさんが力を合わせてニットちゃんを引っ張り出しました。
自らいきんで出産しなかったからなのか、それとも元々の性格もあるのかもみじはニットちゃんにおっぱいをなかなかあげようとしません。お乳自体も少ししか出なかったそうです。
そのためスタッフさんの手でミルクをあげる人工保育に切り替えることにしました。

ニットちゃん、ミルクへのこだわり

困ったことが起きました。哺乳瓶の感触が嫌いでなかなか口に入れようとしないのです。アルパカの赤ちゃんは生まれてしばらくは草を食べることができないので、ミルクが飲めないと大きくなれません。いろんな哺乳瓶にしたり、シリンジで口の中にいれたり、さらには犬用の水入れにいれたり試行錯誤で飲ませました。（紅葉もお乳が張った時だけ飲ませてくれたりしたそうです）困ったのは哺乳瓶だけではありません。人工保育用のミルクの味を嫌がるというグルメな一面も。ヤギ・牛…いろんなミルクを試してやっと今は馬のミルクで落ち着いているそうです。

人懐っこさ爆発

人工保育で人の手でお乳をもらって育ったニットちゃんは、人間に対して警戒心がありません。自分の名前を認識するのも早く、柵の前に見学のお客さんが来るとすぐ寄って行きます。
ニットちゃんのように人懐っこい性格は、人と関わり合いながら生きていくこの環境下において過ごしやすいでしょう、とスタッフさんは話します。
ニットちゃんのチャームポイントは「顔」。鼻の近くまでふわふわみっちりと生えた毛は、海外のアルパカ（特にニュージーランド系）にみられ、日本にいるアルパカでは珍しい生え方だそうです。本当に、クマの人形のように愛らしいニットちゃん。命名はベルモールWEBサイトからEメールでの投票で決定しました。およそ10日ほどの募集期間で送られた数はなんと1,798通！！2月10日（ニット）生まれであること、そしてアルパカの毛は高級なニット製品になるということから決定したそうです。
スタッフさんやベルモールにやってくるお客さんに見守られながら、すくすく成長していって欲しいですね。

ベルモールファミリー恒例の朝さんぽに密着！

ベルモールアルパカ広場では、雨が降らなければショッピングモールからすぐの公園まで朝のおさんぽに行くのが日課です。
公園にはアルパカの大好きなクローバーや新鮮な草が生えているので「サラダバー」感覚でむしゃむしゃと食べるのがみんなの楽しみ。ちなみにアルパカの食事は草の上の方だけ器用に食べるので、根っこはそのまま。環境にも優しいお食事方法です。
編集室はその朝さんぽに密着してまいりました。むしろさんぽさせてもらいました（感激！）
暴れずしっかりとした足取りで行儀良く歩きますし、赤信号ではしっかり止まります。
その様子を動画にしましたので、ぜひごらんください。

ベルモールアルパカ広場では、コロナ禍以前はお昼過ぎに「おさんぽタイム」があり、敷地内をお散歩する様子がみられましたが現在は休止中です。また、おやつをあげる体験も現在は休止しています。柵の外から、ベルモールファミリーがゆっくりのんびりしている姿が見られますよ。