いしかわ動物園でアルパカについて学ぶイベントが開催されました

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いしかわ動物園(石川県)が全国アルパカの日(アルパカの日は8月1日)にちなみ、その週の土曜日8月5日にアルパカのイベントをしますよ!という告知をSNSにて発信しているのを見た編集室は、イベントの様子をお伝えすべく駆けつけました。その様子をレポートしたいと思います。

楽しく遊べ、学べる動物園

いしかわ動物園は石川県能美市にあり、「楽しく遊べ、学べる動物園」をコンセプトに動物たちを身近に感じるることができる動物園です。トキの展示施設「トキ里山館」では里山を模した環境の中で暮らす様子が観察できたり夏にはナイトZOOが催されたりと、見応えのある展示施設やイベントを開催しています。

アルパカもちゃんと描かれてます

アルパカは3頭のファミリーで暮らしています

今回のイベントは、アルパカのいる「ふれあいひろば」で開催するそうなので、そちらへアルパカに会いに向かいます。ふれあいひろばは動物たちをより身近に感じることができる場所です。アルパカをはじめカピバラ、ミーアキャット、プレーリードッグ、モルモット、ポニー、羊などがいます。

アルパカファミリーが暮らす小屋。右側は放牧場で外に出ることができます。この日は暑かったので室内に居ました

アルパカ小屋の中から、ホップくんがお出迎えしてくれました。小屋の中はエアコンが効いていて快適そう。北陸地方も今年は特に暑いそうで、この日は外には出ずに室内で3頭涼んでいました。

いしかわ動物園では2013年生まれのホップ(オス)、2020年に動物園にお嫁さんとしてやってきた2012年生まれのキャンディ(メス)、2頭のこどもである2021年生まれのリリィ(メス)が暮らしています。

おてんばで好奇心旺盛なリリィの特技は飛び跳ねることだそうです。今回のイベントでふれあい体験をするのはリリィ。ふれあい体験、ここは飛び跳ねずに頑張って欲しいところです。

窓の張り紙をみると、今回のイベントはすでにチケット完売!6組のお客様がイベントを体験します。

イベント「アルパカについて知り、触ってみませんか?」いよいよ開始

2021年に新設された屋内で動物と親しめる新施設「ふれあい体験館あいそら」インコやうさぎ、モルモットとのふれあいができます。エアコンが効いていてとっても快適。

ふれあいひろば内にある室内の施設「ふれあい体験館あいそら」にて14時10分からイベントが始まりました。

イベントには6組14名のお客様が集まりました。
いしかわ動物園ではこれまでも、動物の記念日に合わせてその動物をより学んでもらおうとさまざまな学習イベントを開催しています。今回は8月1日全国アルパカの日にあわせて、アルパカ飼育員の宮川さんが企画を立てたイベントなのだそう。

フリップを使いながらアルパカとはどういう動物なのかをわかりやすく解説していきます。

アルパカはペルーが原産地であることや、夏は暑いのでアルパカは毛刈りをする、…などアルパカの生態についてお話が進みます。アルパカのツバはとっても臭くて1日中臭いが取れませんという、ツバをよく吐かれる飼育員さんならではのトークも楽しいです。

イラストも可愛いお手製です

いしかわ動物園にいるアルパカファミリーについても紹介。


宮川さん: お世話をする時はホップくんに合わせています。外に出す時は、扉を開けるのが遅かったりするとホップくんが(早く出たいから)怒りはじめるので気をつけたり、一緒に歩く時は同じ歩調で歩いたりしています。キャンディちゃんはとても美人さんで、3頭の中で一番マイペースで臆病なアルパカです。
ホップくんはキャンディちゃんのことが大好きで、姿が見えなくなるとすごく鳴くんですよ。リリィは好奇心旺盛で人見知りを全くしません。服を引っ張ってもぐもぐしたり、ちょっとわがままに育っています。

宮川さんが普段どのようにアルパカを見て、お世話をしているのかが想像できるお話でした。

顔も性格もそれぞれの3頭。美人と噂のキャンディちゃんをカメラで納めることができず残念。次回こそは。

リリィちゃん登場。アルパカに触ってみよう!

アルパカのお話のあとは、実際にアルパカに触れてみる体験です。
いしかわ動物園では普段アルパカのふれあいを行っていません。いつも遠くから見ているアルパカに実際に触れるという貴重な機会です。

会場にはリリィがやってきました。普段は入らない場所なのでちょっとだけ緊張しています。

1組ずつリリィに触ってみます。お子さん連れのファミリーがふれあいに挑戦!

「い、意外と大きいんですねえ」と意外にも大人の方が少しひるんでいて、お子さんの方が笑顔で近づいて触っていました。リリィは今年毛刈りをして2ヶ月ほど経っているので少し毛が伸び、高級絨毯のような手触りでした。

皆さんがふれあいを終えたところでイベントは終了。普段なかなか触ることのできない貴重な体験にみなさん始終笑顔でした。

イベント終了後、宮川さんと、以前アルパカ飼育を担当していた飼育員の佐藤さんにお話を聞くことができました。

編集室:あらためてお聞きしますが、どうしてこのイベントを開催してみようと思われたんですか?

宮川さん:コロナ禍で数年この様なイベントができなくなっていましたが、ようやくふれあいひろばでもイベントを開催できるようになりました。アルパカのイベントは今回初めての試みだったのですが、企画のきっかけはアルパカを見て怖がったり、小屋の前を通った時にクサイなあ…という声が聞こえて。アルパカの生態を知ってもらったり、手で触って鼻で匂いを嗅いでと五感でアルパカを感じてもらえるきっかけがあれば、アルパカをもっと好きになってくれるんじゃないかな?と思って企画しました。

佐藤さん:宮川さんが自分から「やりたいです」と言ってくれた時は嬉しかったですね。
6月は「インコオウムデー」、7月は「モルモット感謝の日」とふれあいひろば内でのイベントが続いていたので、8月にアルパカのイベントができて賑やかでいい流れができたなと思っています。

編集室:お二人のアルパカの飼育歴はどのぐらいですか?

佐藤さん:私は2年ほどアルパカ担当でした。今は宮川さんが引き継いで。

宮川さん:今年で2年目になります。最初はリリィちゃんにも舐められていたんですが(笑)寄り添ってお世話をしていたら最近は分かってくれたのか、そういう態度も無くなりました。

佐藤さん:宮川さんは毛刈り羊のいるところで練習させてもらって、アルパカの毛刈りも一人でできる様になりましたしね。

宮川さん:そうですね。アルパカは固定して刈れるのでそんなに難しくはないですね。羊は固定せずに刈るので難しいですし毛のあぶらも羊ほど無くてアルパカはサラサラですし。

編集室:アルパカのどんなところに惹かれますか?

佐藤さん:アルパカを担当するまでは「可愛い動物だな〜」という感じでしたが、飼育担当になってお世話をしていると、人間と程よい距離感があって知れば知るほどミステリアスな魅力があって。今ではもう大好きですね。

宮川さんのヘアスタイルはアルパカに寄せているとかいないとか

飼育員さんからもとても愛されているいしかわ動物園のアルパカファミリー。ぜひみなさんも訪れてみてくださいね。

(おまけ)園内で食べれられるアルパカカレーとスイーツ

園内でランチをしたのですが、「これは…もうこれを食べろということだな」というメニューを発見。アルパカカレーを注文しました。耳がポテトで足元には草に見立てたキャベツの千切りが添えてあり細やかな一皿。

売店ではアルパカソフトが販売されていました。おでこのマシュマロが大胆でラブリーです。
ぜひご賞味ください。

DATA:

いしかわ動物園

石川県能美市徳山町600番地
入園料:大人840円 3歳以上中学生以下 410円
開園時間:4/1〜10/31 午前9時~午後5時 /11/1〜3/31午前9時~午後4時30分

ふれあい体験館あいそらでの動物とのふれあい時間については公式サイトをご確認ください
[WEB] [X(旧Twitter)@ishikawazoo_jp]